ちいさな洞窟

娘との日々

楽器の博物館

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楽器の博物館のスタンプ帳と入場券

 

おととい、ちーちゃんとばぁばが再会を果たしました。ぼくとは先月に引きつづき、2度目となる親子の時間です。

 

お盆だというのに新幹線の車両には乗客が数人しかいませんでした。改札口で待っていると、まもなく迎えにきてくれたちーちゃんは、いつものちーちゃんでした。10か月間も会っていなかったのが嘘のように、ごく自然な、和やかな雰囲気のなか、楽しい時間が始まりました。

 

いつものようにぼくたちは手をつないで、予定通り楽器の博物館に向かいました。公園に出かける案もありましたが、この猛暑のなかでは、あきらめざるをえませんね。この日の最高気温は35℃でした。

 

あなたの足元に目をやると、先日、誕生日に贈ったピンクのシューズを履いているのに気がつきました。よかった、サイズもちょうどよいみたいです。わりと早口で話しながら、みんなの会話を率先してリードしつつ、ときどきワハハッ!と笑うようすは、やはり、いつもと変わらないあなたです。親密な家族の雰囲気は変わっていません。

 

あなたを抱っこしてみました。まだまだ余裕だと思いましたが、うしろでばぁばが「(体が大きくなったから)ちょっとムリがあるね」と言っています。たしかに背は伸びたけど、あと5年間くらいは抱っこや肩車ができるはず(と思っていますが、どうなるかな?)。

 

楽器の博物館は駅のすぐそばにありました。人の気配がありませんがちゃんと営業していました。ぼくとちーちゃんは荷物が多かったので、コインロッカーに入れました。ちーちゃんはノートや色鉛筆、絵本『おみせやさんでこんにちは』などいろいろ準備してきてくれましたが、結局遊ぶ時間がありませんでしたね。ぼくもボードゲームブロックス」を持参しましたが、これらは次回のおたのしみです。ところでこの日にしょっていた、だいぶ前にばぁばが買った Cath Kidston のバッグ。青い花柄デザインがあいかわらずあなたに似合っています。

 

博物館は予想外に広くて驚きました。日本だけでなく、アジアやアフリカ、西欧のありとあらゆる楽器が展示されています。古典的なもの、新しめのもの、見慣れた楽器、見たこともない楽器……。ちーちゃんも初めて来たとのことで、楽しめましたね。

 

ただ、ほとんどすべての楽器には「お手を触れないでください」の札が…。目の前にあるのに、弾けないのが、もどかしい! でもそのなかに一台、制限のなかった電子チェンバロがあり、あなたは習いはじめたピアノを少し弾いてくれました。ありがとう。また聴かせてね。

 

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親指ピアノに、はまりました。

 

親指ピアノを弾きましたね。木の箱に付いている細い鉄の棒をはじくと「ポロン、ポロン」と不思議な音がしました。この楽器はアフリカ由来だそうで、カリンバ Kalimba という名前だそうです。はまりましたね。この楽器を弾いたことが、この日のハイライトかもしれません。

 

企画展覧会は「知られざるベートーベン」です。ベートーベンにまつわるエピソード(謎)を追って、館内でスタンプラリーをしました。ちーちゃんはスタンプを押すのが好きだねえ。ある意味、楽器たちはそっちのけで、スタンプ探しに熱中しました。掲示されていた解説文にあった「滑らか」という字を声に出して読んでいたのでびっくり。「漢字が書けるようになったよ」と言っていましたが、こんどぜひ見せてくださいね。(この日に渡した「おやこノート」もよかったら書いてみてね。)

 

ちーちゃんはすこし照れやさんになったかな。ベートーベンの顔だけくり抜いてある記念撮影用の板(顔出しパネル)に顔を入れて撮影するとき、恥ずかしがっていました。でも、ぼくが変顔をして顔を出したのを見て、「眉毛を隠して撮ったほうがいいよ!」と、しっかり演出してくれました。そのあと、ちーちゃんが顔を出したお手本写真を撮ったので、こんどアルバムを見てみてください。おもしろい写真です!

 

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右から、ララ、ゆう、リリ……のはずです。合ってる?

 

博物館を1時間半ほど楽しんだあと、駅ビルに移動し、「スノーウィ カフェ」というお店でお茶をしました。ここでMessengerの変顔アプリを思いだし、バレリーナやウサ耳に変身して遊びました。そして、くまの編みぐるみを3体とシュシュをプレゼントしました。あなたに、くまの名づけをお願いすると、「ララ」「リリ」「ゆう」という名前に即決。名づけるのにかかった時間は5秒ほど? 速くてびっくりです。そして、ちーちゃんは、くまにシュシュを履かせてみると、色もサイズもちょうどピッタリ。スカートになりました。

 

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このページに笑いのツボがありました。

 

編みぐるみだけでも荷物になってしまうところですが、絵本も2冊、渡しました。1冊は、これまで何度が読んできた『にちようびの ぼうけん』です。ミスターXからの指令を受けた兄弟が、近所の公園に出かけ、仕掛けられたいくつかのナゾナゾを解き、どんぐりの木の根元である発見をする物語です。公園までは誰にも見つかってはいけないという指令なので、兄弟はヒヤヒヤしながら近所を歩くんですよね。写真のページで、兄弟が見つかりそうになったとき、ちーちゃんは毎回、アハハと笑いました。もう1冊は『ホイホイとフムフム たいへんなさんぽ』という、あたらしい絵本です。お家で読んでみてね。

 

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『ホイホイとフムフム たいへんなさんぽ』

 

この日、3時間を満喫して、別れがたい思いとともに、さよならをしました。次回は来月。待ち遠しいです。ばぁばも楽しみで仕方がないようです。