ちいさな洞窟

娘との日々

バスとタクシーと電車に乗って。

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竜洋海洋公園の丘の上からは風車がよく見えます。

 

ちーちゃん、おとといはとても楽しかったですね!  
朝9時30分から夜8時まで、日曜日を丸一日、一緒にすごすことができました。

 

朝の待ち合わせはいつもの改札前です。ちーちゃんはきっと柱の陰に隠れて待つだろうとぼくは予想して、先回りして後ろからちーちゃんに忍び寄り、ワッと声をかけました。ちーちゃんは驚いたというより、不意を打たれて、一瞬何が起きたのか理解できないという表情でした(^^)

 

駅前から路線バスとタクシーを乗り継いで竜洋海洋公園に向かいました。ふたりとも初めて行く公園です。海岸に面した広大な公園に着くと、巨大な風車が数基、海から吹きつける風にふかれてグルグルと回っていました。でも、この日は特に風が強い日でしたが、1台だけ、とてもゆっくりと回る風車があったので、なんでだろうね?とふたりで不思議に思いました。

 

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春の心地よい日差しのなか、アスレチック、トランポリン、丘を登って頂上からすべり降りる長~い滑り台で遊びました。お昼には芝生に敷物をしいて、駅で買ったおにぎりとピーナッツパンを食べ、三ツ矢サイダーを飲みました。食べているときに急に雨が降ってきたので、大急ぎで屋根のあるBBQ小屋に移動。海から吹いてくる風がほんとう強くてちょっと寒かったです。いつかこの小屋でBBQをしたいネとふたりで話しながらランチを楽しみました。

 

お昼のあと、ちーちゃんが持ってきたパズルゲームをしました。これは、ぼくがもっとも苦手とするジャンルのゲームです。数字が入ったピースをスライドさせて数列を作るパズルなのですが、ちーちゃんはスススッとピースを動かして、じょうずに数字を順番に並べ替えていきます。ルービックキューブのような感じのゲームですね。ちーちゃん、お見事!

 

この公園には昆虫博物館があるようですが、ちーちゃんは気がのらない様子。「だって、昆虫きらいだもん!」。たしかに昔から虫全般が苦手ですよね。帰りは磐田駅行のシャトルバスに乗りました。乗車するとちーちゃんはすぐにぼくの膝の上に頭をのせて眠りました。

 

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ふさふさの髪です。

 

さてターミナル駅に戻ると、駅前の広場に茶色いポニーを見つけました。1頭だけ静かにたたずんでいます。ちーちゃんはしばらくそこに馬がいることに気が付かなかったくらい、静かなポニーです。ふさふさとしたシルバーの髪が生える頭をなでてかわいがりました。虫は苦手だけど動物は大好きなちーちゃんです。まだまだ時間はたっぷりあります。これからローカル線に乗ってボウリング場に行きましょう! バスやタクシー、電車と、いろんな乗り物で出かけるのは楽しいですね。旅行をしているような気分です。

 

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初めてのボウリング。

 

降りた駅から5分ほど歩くと大きなピンの形をした看板が見えてきました。この日、ちーちゃんは生まれて初めて、ボウリング場に来たのでした。ぼくも久しぶりのボーリングです。お母さんと結婚する前に二人で行った蒲田のボウリング場がさいごかもしれません。受付を済ませ、ちーちゃんは19センチの専用靴を履き、子ども用の5ポンドのボールを選びました。

 

第1レーンに陣取り、早速ゲームを始めました。ちーちゃんのドキドキが伝わってきます。ボールを両手に持って、ゆっくりと転がすと、玉はレーンの真ん中を走り、しっかりとピンまで届きました。「やったー!」ぼくは喜びの声をあげました。ゲームを重ねるうちに、ピンを倒したあとのハイタッチもサマになってきました。ぼくが投げるときには「がんばってー!」とちーちゃんがうしろから声をかけてくれます。腕の力がなくなってくるとガタ―に落ちてしまうこともありましたが、多いときで5、6本のピンを倒しましたね。念願のボウリングを満喫することができました。

 

3ゲームをたのしみ、ゲームを終えました。ふと気がつくと、ちーちゃんは自分が使ったボールを元の場所に運んでいるところでした。率先して片付けができて偉いです! 受付で記念のスコア表を受けとって、ボウリング場をあとにしました。いま書きながら気がつきましたが、昨日から右腕が筋肉痛なのはこのボウリングが原因なのですね。この日はちーちゃんをたくさん抱っこしたので、そのためかと思っていましたが、これはボウリングですね。もしかしたら、ちーちゃんの腕も、同じように筋肉痛なのでは?

 

駅の待合室のまえで電車を待っているときに、持ってきたスーパーボールをケースから全部落としてしまうというアクシデントがありました。ボールはころころと車道のほうに跳ねて転がっていってしまい、ぼくたちは茫然と立ち尽くしてしまいました。自動車がいなくなったタイミングでぼくがボールを取りにいくと、スーパーボールは車に踏まれて粉々になったり、排水溝に落ちてしまったりしていました。それを見たちーちゃんは、火がついたように泣きだしてしまいました。それを見てぼくも悲しくなりましたが、気を取り直して、こう思いました。あのときスーパーボールを追いかけて車道に飛び出なくてよかった…。安全が第一です。

 

代りのスーパーボールはきのう、おもちゃ屋で見つけ、今朝、宅急便で送りました。ちーちゃんの希望通り、緑色のものや黄色いマーブル模様のボールです。また、知人から譲り受けた「かいけつゾロリ」と「科学漫画どっちが強い!?」のシリーズ本を数冊と、ポケモン人形も一緒に段ボールにつめて送ってあります。本も人形も、きっと気に入ってくれるはずです。

 

さて、ターミナル駅に着くころにはちーちゃんも泣きやみ、夕食会場のクマールでは笑顔が戻ってきました。今日はIさんも一緒に、いつものチキンバターカレーwithナンとビリヤニ(バセマティライス)を、おなかいっぱい食べました。ちーちゃんはいつもより食欲がない気が? いや、そういえば、竜洋海洋公園から戻ってきてからスノーウィカフェで(いつもの)ガトーショコラケーキを食べたのでしたね(^^)

 

昨日ぼくがフェイスブックに楽しい時間だったことを書き込むと、昨日のうちにちーちゃんから返事がありました。

「りゅうようかいようこうえんさむかったね😱🥺でもアスレチックはたのしかったよね、❣️ボウリング🎳楽しかったなまたいこうね^_^お父さんへ」。

 

返事をもらえるといつもとてもうれしい気分になります。どうもありがとう。実際に会うこと、親子ノートで文通すること、SNSでやりとりすること。いろんなかたちでちーちゃんと会話する時間がもてることに感謝しています。

 

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この日に渡した本たち。『キュッパのおんがくかい』の主人公の気持ち、ぼくにはよくわかるなあ! 人に言われてやっても、ねえ。もっと自分がたのしめることをしたいよね。

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一緒に読む時間がなかったのがすこし残念(^^