お台場は人工の埋め立て地なので敷地が広大で、
車や自転車の往来も少なく、散歩するのにちょうどよい町でした。
海抜が低いこと、地盤がゆるいことは気がかりではありましたが、
クルマを気にせず安心して歩ける数少ない町だと思います。
ちーちゃんがぼくといっしょに長い時間を歩くようになってからは、
お台場で遊ぶことが一つの定番になっていたと思います。
毎回、大井町駅からりんかい線に乗るか、バスに乗って向かいました。
訪ねた場所はたくさんあります。
ショッピングモールのヴィーナスフォート(暗いので怖がっていました)、
三つ子ちゃんたちと行った大江戸温泉物語、
Nくんと乗った観覧車(Nくんがおもらし)、
日本科学未来館(3度か4度、行ったね)、
武蔵大学キャンパス内のカフェ(ハンバーグやカレーを食べました)
レゴランド(車の模型をつくって走らせました。)
大きなガンダムの立像 …… などなど。
今日はお台場でいちど訪ねた「水の博物館」について
覚えていることを書いてみますね。
ここは、東京都が水道事業を周知するためにつくられた博物館。
「水の重要性」について、自然環境問題とからめて
案内するパネル展示などがありました。
意外に知られていない博物館らしく、来場者もそれほど多くありませんでした。
Mくんからも「穴場だよ」と事前に聞いていました。
それほど大きな博物館ではないので、見て回るのに時間はかかりませんでした。
ぼくには実はそれほど印象に残っている展示はありません。
ただ、そこで観たステージは、インパクトがありました。
30~40分ほどのステージでしたが、
ちーちゃんにとっても印象深いものだったはずです。
思い出に残っているといいな。
それは、水や自然環境に関する科学実験のパフォーマンスでした。
「らんま先生のサイエンスショー」という名のステージで、
らんま先生という、白衣を着た、早口の男のセンセイによる
とてもユニークな科学実験ショーでした。
これは子どもたちにとても人気で、50人ほどの参加者で会場は大盛況。
事前に予約しないと入場できませんでした。
たくさんの子どもたちが見入るなかにまじって、
あなたは最前列で鑑賞しました。(ぼくは後ろのほうの席に座りました。)
「空気砲」の実験がこのショーでいちばんおもしろかったです。
段ボールの箱に煙を入れて、箱のうしろをたたくと
段ボールの前面の穴から煙がドーナツ状の渦輪になって出てきます。
空気が実際に見えるような工夫なのです。
あなたも列にならんで、空気砲を発射しました。
あなたはその日いちばん年少の小さな参加者だったと思います。
背伸びして箱の裏側をたたきました。
ドーナツ状の煙がしっかり出てきて、会場のなかをゆっくりと進みました。
はじめて参加した科学実験ショーでした。
きっと貴重な体験となったはずです。
空気砲は家でも作れそうだから、こんど一緒に。
よかったら。