ちいさな洞窟

娘との日々

花火の夜

50日ぶりに会えたちーちゃんは、いつもと変わらず元気いっぱいです。いつものちーちゃんと会えてホッとしました。まるで毎日会っているかのように自然におしゃべりができることを、うれしく思います。髪がいくらか伸びたかな。夏らしいスカートがとてもよく似合っています。靴を新調してサイズは22センチだそうです。大きくなったなあ。

 

ホテルで宿題をするなんてえらすぎます。書き取りの練習と引き算をやりました。

 

今日はこの夏いちばんの暑さ。お城の跡や海岸のそばにある公園に行く計画でしたが、結局、行動したのは駅周辺だけとなってしまいました。駅前に科学館を見つけ、そこで初日の半日をすごし、そこがおもいのほか面白く、ちーちゃんも気に入ったようで、次の日もここですごすことになりました。

 

左右の羽が回転しています。

いつもの科学館と、似ているようで実は趣がことなっています。器具はより手作り感があり、あそびのなかで光や風のちからが感じられ、じわじわとおもしろいのです。係のひとが使い方や乗り方を丁寧に説明してくれました。空気砲やミニチュア竜巻、左右のプロペラを上下させて移動するダブルジャイロ(写真)などなど、たくさんの器具を体験することができました。

 

ばぁばと共に。

チェックインして部屋でゆっくりすごしています。ばぁばは40分もお昼寝しました。

夕食は、ハワイアンレストラン「アロハテーブル」です。「お誕生日、おめでとう!!」と乾杯をして、ちーちゃんはロコモコ丼、ばぁばはポキ(マグロとアボガドの醤油和えごはん)、ぼくはポークチョップを食べました。おいしい! リゾートのような明るい装飾と、広々とした空間のおかげで、くつろげました。ビールを飲んで上機嫌のばぁばも、ここにして正解だったね、と喜んで、ポキも完食しました。

 

誕生日会は、おいしいハワイ料理店で。花火がついたパンケーキでお祝いです。

 

食事をほぼ食べ終えると、突然、広い店内の照明がパッとすべて消えました。そしてスタッフの方が、花火がはじけるパンケーキのプレートを持って近づいてきます。花火は1本。暗いレストランでぱちぱちと勢いよく火花を飛ばしています。ポカンとしているちーちゃん。プレートに「ハッピーバースデー! ちーちゃん!」のメッセージをみとめると、やっと何が起きているのかに気がついたようです。あとで聞くと「停電かと思った。」「はずかしかった…。」とのことでした(^^) ありがたいことに、周りのお客さんたちから、おめでとうー、と声をかけてもらいました。スタッフさんに写真を撮ってもらってから、フルーツが乗ったパンケーキをおいしくいただきました。もっとも、ちーちゃんはお腹がいっぱいであまり食べられませんでしたが。

 

ケーキのうえにも花火がスパークしていたし、ぐうぜんにも、ホテルの部屋からは花火大会を見ることもできました。

 

ホテルに帰って、外を見ると、19階の部屋からの眺望には遮るものがなく、とおくの山や海までよく見えます。すると、南の海岸のほうで花火がひとつあがるのが見えました。「わぁ、花火だ!」。期せずしてその日、花火大会が開催されていたのです(ばぁばがあとで調べると、ぼくが育った港町で催された大会でした)。20分くらいの間、遠くの大きな花火を特等席からみることができました。

 

じぃじばぁばから誕生日のお祝いにもらったポラロイドカメラのチェキ。そのあと何か写真はとれたかな? ばぁばからはメッセージカードも。

 

次回会うのは、来の土曜日です。「すぐに会えるから、さびしくないね。」と帰るときにちーちゃんが言っていました。たしかに、たしかに。続けて2週連続で会えるのは初めてです。今回、50日も待った甲斐があるってものです。