ちいさな洞窟

娘との日々

はじめての公園

3月7日が待ち遠しくて、週間天気予報を何日か前からチェックしていました。ずっと傘マークがついたままだったので降雨を覚悟していましたが、当日は曇り。雨は降らないとのこと! 公園遊びができそうで、うれしいです。

 

待ち合わせ場所に元気よく現れたちーちゃん。あ、なんだか先月よりも大きくなった? 足が長くなったような? 表情もまた少し大人びたように思います。1か月の間に溜まった話題を繰りだす、たのしいおしゃべりの時間が始まりました。

 

伊黒小芭内の白黒マスクが似合っています。そう。『鬼滅の刃』全23巻、読了しましたヨ。なぜこんなに人気なのかがわかりました。読んでよかったです。今日は贈り物として公式ガイドブック2冊と公式塗り絵ブックを持ってきました(^^)

 

駅の東口に出ると、やはり閉まっているお店が多く、行きかう人もまばらです。なかに一軒、背筋が伸びて凛々しい姿の猫が玄関に座る、小さな喫茶店をみつけました。その猫は、ちーちゃんが手にしているネコのぬいぐるみ「金谷ちーこ」が気になっている様子でした。しばらく猫とにらめっこしてから、ぼくたちはいつものように、楽しくおしゃべりをしながら、レンタルルームに向かいました。

 

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カルタ大会にクマたちも参加しました。

・カルタ遊び
以前よく遊んだ「ぐりとぐら」のカルタを持ってきました。ちーちゃんは以前よりも反応速度が上がっていて簡単にとらせてくれません。ぼくがこれまでつくってきた編みぐるみ熊たち、そしてこの日プレゼントした、ネクタイを締めた青と紺色の熊を含めて全員が参加しました。もちろん、ばぁばとIさんも。

 

 

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ばぁばの手作り弁当でランチ♪

・ランチ
ランチはばぁばが作ってきてくれました。里芋、しいたけ、ハンバーグ、そして黒豆。すべて手作り。前日から仕込んでくれたそうです。でも、あなたの反応はイマイチ。ちょっとオトナの味だったのかな? おにぎりは、海苔をたくさん巻いて、おいしそうに2つと半分を食べました。たくさん食べてくれてばぁばもうれしい様子でした。

 

ランチを食べていると、ちーちゃんは徐々に眠たいような顔になってきました。眠いの?と聞くと、「昨日、おとうさんに手紙を書いていて、寝るのが遅くなちゃった」とのこと。あらあら、そうだったのですね。ドラえもんの絵の描かれたすてきなお手紙。時間をかけて描いてくれてどうもありがとう。

 

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四つ葉のクローバーと手裏剣の折り紙

・折り紙
四つ葉のクローバーと手裏剣を折りました。四つ葉のクローバーの作り方を教える講師はちーちゃんです。ばぁばとぼくとIさんに向けて指導するちーちゃん。手順を説明する仕方にぼくは感心してしまいました。丁寧に順を追って説明してくれるので、とてもわかりやすいのです。おとうさんは手裏剣の作り方を皆さんに伝えましたが、……説明ってむずかしいですね。四つ葉のクローバーと手裏剣の良い作品がいくつも出来あがりました。

 

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ホワイトボードに描かれた絵。おにぎりを落として困っているクマさんのストーリーです。


・テニス
東京にいたころはお出かけといえば電車を使っていましたから、この町でも、ずっとちーちゃんといっしょに電車に乗りたいという思いでいました。そしていよいよ今日はローカル鉄道に乗って見知らぬ公園に出かけることに!

 

駅まで歩いて向かう途中、ビルの間の広場で子どもテニスレッスンが催されているのを見つけました。ちーちゃんも興味がありそうでしたから参加することに。ラケットを持って、コーチのお兄さんに教えられながら、簡単なボール打ちから始め、最後はネットを挟んでコートの両側に立ってテニスをしました。しっかりとラリーができてサマになっていましたよ。観戦したばぁばも褒めていました。

 

・電車
ちーちゃんはこの町で一回だけ電車に乗ったことがあると言っていました。この日は2回目の電車移動なのですね。2両だけの小さくて赤い電車に乗りました。ぼくたちは電車の先頭まで行き、運転席や外の景色を眺めました。

 

そこからは線路もよく見えました。あまり曲がったりすることもない比較的まっすぐに伸びる線路です。ちーちゃんは「駅と駅のあいだが短いね。ほら、もう次の駅が見えるよ」「こんなにスピードが出るなんて思っていなかったな」と感想を伝えてくれました。思った以上に電車のスピードが速いことに驚いたようですね。

 

ぼくも気が付いたことを伝えました。「線路が1本なんだね。向こうから対抗列車が来る場合は、駅に止まっている間に行き違いになるんだね。」

「……」

ん? ちーちゃんから反応がないと思って隣のあなたを見ると、あれれ、眠たそうな顔をしています。線路をずっと見ていて催眠術にかかってしまったのでしょうか(笑) ベンチシートに座るばぁばから「あら、眠くなっちゃったのねえ」と言われてもまだボーとした感じのちーちゃんです。

 

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テニスの後、電車に乗って公園へ。


・公園
ターミナル駅から約25分。公園のある駅に着きました。駅員さんはおらず、駅前にはひとつもお店のない小さな駅です。駅の目の前には公園が広がっていました。ちーちゃんも来たことのない公園とのことでした。

 

眠気も吹き飛んだちーちゃんと園内を追いかけっこしながら(足が速くなったね)、あまり他では見かけないチューブ式の滑り台や、クネクネと弾力のあるシーソーで遊びました。ちょっと変わったかたちの遊具が多いねえ。

 

ちーちゃんは鉄棒を探し始めました。あっちにあったわよ、とばぁば。鉄棒は以前、得意ではなかったはずですが、いまは積極的に遊びたい遊具なのでしょうか。鉄棒より先に雲梯(うんてい)を見つけました。ずいぶん高い位置に丸棒(鉄パイプ)がある大人用の雲梯のようですが、「持ち上げて!」というので、脇を持って抱え上げると、「はい、離して」と力強く丸棒をつかんでぶらさがり、すぐに、足を振りながらずんずんと前にからだを運んで、はしごを渡っていきます。おおっ、ぼくは目を見張りました。ワオ! すごい! ばぁばが歓声をあげました。鉄棒と雲梯がとっても上手になったちーちゃん。このときのようすはばぁばが動画で撮影してくれました。見てね。

 

この公園は、お花見がたのしめそうな桜の木がたくさん植わっていました。来月もまた来たいなと思っています。

 

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ゆっくり食べられるし、居心地がいいね。


・インド料理
帰りの電車を降りると、いつものクマールレストランに直行しました。お店に入ると、前回と同じように、ぼくたち以外はお客はいませんでした。ちーちゃんはチキンバターカレーとナン。ぼくはビリヤニに決めました。今回はインドのお米(バスマティライス)で作ってもらうことにしました。店員さんにバスマティライスにしてもらうようお願いすると、店員さんは不安げに「まえに食べたことある?」「400円かかるよ?」などと聞いてきます。そのやりとりを聞いていたちーちゃんは、あとで「店員さんが話してたこと、よくわかったね?」と言いました。店員さんが外国語を話していたのだと思ったようです。「日本語だったよ」「えー!? すごい早口だった」。たしかにすごく早口の店員さんですね。

 

その店員さんはぼくたちを覚えてくれていて親切にしてくれます。彼が店先で呼び込みを始めると、あなたは急に小さな声になり、

「ねえ、こしょこしょ話だよ。おとうさん。」
「うん。どうしたの?」
「帽子をとったら頭の上のほうだけ禿げてるよ、あのおじさん。」
「あ、てっぺんだけ禿げてるね。フフ」

 

そのあと、プラスティック製のストローの話をしました。おうちではストローを洗ってまた使うという話をしてくれました。ぼくは良い話だと思い、台湾のレストランやカフェでは鉄製のストローを使うようにして、使い捨てのプラスティックストローはあまり使われていないそうだよと教えると、「日本も同じようにしたほうがいいね!」と即答しました。おとうさんもちーちゃんの考えに賛成です。使い捨てはもったいないですよね。

 

入学のお祝いに恐竜図鑑がほしい。勉強ができるようになりたい、一番になりたいんだ、と話してくれました。とても意欲にあふれるあなたを見て心強く思いました。じぃじとばぁばが『漫画 日本の歴史 全集』を買ってあなたに贈ると言っていたので、食事のあとスマホで「立ち読み」をしたところ、続きが読みたいと気に入ったようです。じぃじとばぁばに伝えておきますね。


帰り際、駅前で、ぼくが見えなくなるまでずっと手を振ってくれたちーちゃん。また、来月ね!!

 

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新しい絵本(2冊)を読む時間がほしかったなあ。