ちーちゃんが生まれた年に、ぼくは英語の勉強をはじめました。
あなたという新しい命の誕生に立ち合って、
ぼくも、それはそれは大きな力を得た気がして、
何かあたらしいことを始めようと思ったのです。
最初の1年間は駅前のイーオンという英会話学校に、週に一度、通いました。
いつも6人ほどのメンバーが集まるクラスだったのだけど、
授業でぼくはひたすら、あなたのことを話したり、自慢したりしました。
「調子はどう?」「最近の話題は?」と先生やクラスメイトに聞かれれば、
「娘が初めて寝返りをうった。」
「娘をベビーカーに乗せてスターバックスに行ったら、
店員さんに育児をねぎらってもらった。」
「娘の足が大きくなったので、新しい靴を買った。」などなど、
あなたのことばかり話していました。
なにを質問しても、話題はすべて娘のことばかり。
いま思うと、ちょっと恥ずかしい。
当時は気がつかなかったけど、先生やクラスメイトは辟易していたかも?(汗)
さて、その後、ちーちゃんも英語の勉強を始めることになりました。
幼稚園に入る前から、週に一度、A先生に習ったんだよね。
幼稚園に入ってからは、毎週水曜日、ぼくがあなたをお迎えをし、
そのまま午後の英語クラスに付き添うことになりました。
RちゃんやTちゃんなど、仲の良いともだちと一緒に
テーブルの前に座って元気よく学ぶあなたをみて、ぼくは感心していました。
家ではCDを聴いて、いっしょに歌の予習もしたんだよね。
けっこう難しい歌もあったけど、頑張って繰り返し練習しました。
先生はよく、あなたの学ぶ意欲と成長、そして発音の良さも、ほめていましたよ。
英語クラスのあとはみんなでタイヤ公園に遊びにでかけました。
仲間と遊ぶときのあなたはいつも生き生きとしていて、
見ているこちらも元気になるようでした。
みんなと追いかけっこや、木登り、ブランコ、滑り台を
たっぷりたのしんで、夕方5時ころに家にかえると
ふたりとも疲れ切っていたように思います。
さて今日の手紙は、父親がよく言うようなセリフで終わりますが、聞いてください。
英語の勉強に限らないことですが、勉強や習いごとは
ゆっくりとでも着実に続けることが大事です。
継続は力なり。
slow and steady wins the race.
ちーちゃん、あなたにはすでにそれをやりとげるための土台が備わっています。
ぼくはそれを何度も目撃して、実感しています。