「ぐりとぐら かるた」で初めて遊んだのは、
たしか4歳になってすぐだったと思います。
もしかしたら3歳かも?
まだ文字はしっかり読めなかったけど、
ためしに大井町の本屋で買ってきたら、
ちーちゃんはすぐこれにハマったんだよね。
絵札の動物たちがかわいくて、
読み札のうたのリズムもよいので、
ぼくもこのカルタが好きでした。
負けず嫌いのあなたは、毎回、本気でしたね。
ジッと札をにらんで、集中していましたよ。
あなたがそんなに負けず嫌いなのだということを、
このカルタ遊びをとおして知りました。
ちなみに負けず嫌いなことはとっても良いことだと思います。
正直に言うと、はじめはぼく、手抜きをしていました。
大人のぼくがわざと負ける、みたいなことがあったのね。
ちーちゃんは、負けてしまうと、
泣き出すか叫びだしそうなくらい不機嫌になりました。
でも数をこなすうちに、あたなは上達して、ぼくも本気になりました。
序盤戦はいつもぼくが優勢でした。
でも盤上(床)に並べた絵札の数が少なくなるにしたがって、
ちーちゃんの反応がよくなっていきます。
ぼくが読み終わる前に、サッと絵札をさらっていくことも。
ときどき、これから読まれる絵札を
自分のそばに寄せ集めていたような…。反則だ~(笑)
本気勝負の勝敗はいつもだいたい五分五分でした。
文字札の読み手はつねにぼくでしたが、
次はあなたも読めるはず。
負けないぞ~。
そういえば同じ作家さんによる絵本も、繰り返し読みましたね。
絵に描かれたホットケーキが本物よりおいしそうな『ぐりとぐら』、
いじわるな独占欲の強いきつねが登場する『そらいろのたね』、
大きなサンタクロースが作るケーキがおいしそうな
『ぐりとぐらのおきゃくさま』、
太陽さんが朝起きて顔を洗って歯みがきする『おはよう』。
なんどもなんども、いっしょに読みました。