ちいさな洞窟

娘との日々

『はっけん』 01

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『はっけん』(花まる学習会)。同シリーズの『ずけい』『かず』も勉強しましたね。

 

『はっけん』(花まる学習会)は、もっともちーちゃんの心をつかんだドリル教材です。2018年5月から読み始め、そのあと折を見てはページを開き、1年以上をかけて2回、読み終えました。

 

これは、学校の教科でいうと、理科のジャンルだと思います。自然環境の様々なシーンを取りあげ、かずかずの質問とともに、ちーちゃんとぼくの好奇心を引き出すようなステキな本でした。机に向かってする勉強はときに平面的で、無機質で、つまらないものになりがちです。しかしこの本は単なるドリルではなく、写真が豊富なミニ図鑑のようでもありましたから、外の世界に向けてぼくらを誘ってくれるようなものだったのです。また、本式の図鑑のようにはこまごましておらず、構成はシンプルなので、とても「取っつきやすい」本です。本屋を探しましたが他にこれほど気の利いたドリル教材は見当たりません。

 

ちーちゃんが、昆虫や動物、植物、星座などを理解するための、最初の「扉」を開いてくれた本に違いありません。より広い世界に興味をもつきっかけを与えてくれました。この本を読むあなたが、どんどん新しいことを吸収していくのが、まるで見えるかのようでした。

 

ある日、駅前の噴水広場で遊んでいると、壁面でじっとしているヤモリを見つけました。と、あなたは『はっけん』で勉強したヤモリを思い出し、目の前にいるヤモリとつなぎ合わせているようでした。机の勉強が、実際のフィールドとシンクロした感じです。

 

あるいは、魚とクジラ(イルカ)のヒレの付き方(向き)が違うと知って、水族館ではそういった視点でも観察できる道すじがついた気がします。「ほにゅううるい」「はちゅうるい」「りょうせいるい」という分類があるということと、それらの違いも、この本から覚えましたね。

 

とにかく、ぼくらを外の世界に連れ出し、フィールドを広げてくれるステキな教材です。ぼく自身も、この本から新しい視点をもらいました。そして、この本で勉強したあとは、外に出かけたくなりました。単なる参考書ですが、ちょっとした外歩きのバイブルですね。今朝、この写真を撮るためにページをめくっていて、やはり面白いなと思いました。まだまだ新しい発見ができそうです。

 

夜、眠る前にも、ちーちゃんといっしょに絵本のようにして読んだこの教材。もう2週、読み終えた本だけれど、こんど3週目にチェレンジしましょうか!

 

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ちーちゃんの勉強の跡が! あなたの字で「いてざ」と書いてあります。

 (「『はっけん』 02」へ、つづく)