たのしみにしていたゴールデンウィーク。実りの多い時間を二人ですごすことができました。初日は「浜松まつり」を見たあと岡山を訪ね、岡山城のすぐそばのホテルで2泊、船で香川県は直島に渡り、民宿に2泊しました。これまで二人で出かけたなかで、もっとも長い4泊5日をすごし、もっとも遠くに出かける旅行となりました。この3年弱の間にお互いの好みや行動パターンを把握したぼくらは、この旅行を穏やかにおくることになりました。ちーちゃんも、旅行の楽しみ方が「板についてきた」感じです。
コロナ期も明け、混雑する場所が多くなってきました。活気と賑わいのある町を、ぼくらはゆっくり、じっくりと、見て回ることができました。ちなみに、ちーちゃんは外では相変わらずマスクをしていますが、もう外してもよいのでは?と思っています。
ところでちーちゃんは、どちらかというと、外向的というよりは、部屋でじっと絵を描いたり、本を読んでいることが好きなタイプのようです。じっと座っていることができる、座力のあるタイプだと感じます。(ですので、今回、予報では旅行中の天気がイマイチでしたので、漫画や本を3冊、持っていきました。これさえあればちーちゃんは宿の部屋でもきっと楽しめると思ったのです。)
……でも、実際はどうでしょうか。ちーちゃんといっしょにいる時間を振り返ってみると、あなたはアクティブなところと内向的な部分が両立しているようにも思えます。外でおもいきり遊ぶちーちゃんも浮かぶし、部屋で静かにすごしているちーちゃんの姿も浮かびます。実際、時と場合とによって、ちーちゃんという人物の印象はずいぶんと変わるような気がしています。
内と外との使い分けもメリハリがつくようになってきました。ひとつ例を挙げます。岡山でKさんのお宅を訪ねた際、プリンをいただきました。日頃、プリンは嫌いだと言ってまったく口をつけないちーちゃんですが、そのときは何も言わずに食べました。食べられないと言うかな?と見ていましたが、気がつくとお皿はカラになっていました。あとでKさんに送ったLINEに「プリンおいしかったです」と書いたほどです(実際とてもおいしいプリンでしたが)。また、Kさんの娘さん(1歳)の面倒をよくみていました。自分より幼い子どもの面倒をみるちーちゃん。甘えん坊のあなたばかり見てきたぼくには驚きでした。お姉さん役を自分から買って、立派だと感じました。
いずれにしても、ぼくの役割はそんなちーちゃんの背中を押して、いっしょにあちこち出かけて、いろんな場所を見て、いろんなものを食べ、いろんな人と話す機会を多くもつということです。また、いっしょにいる間はなるべくリラックスして、ゆったりと安心できる時間をすごしてほしいです。ふだん学校や習い事でいそがしくしているちーちゃんが、ホッとできるもう一つのホーム(家)になりたいという思いでいます。
4年ぶりに開催された「浜松まつり」。砂丘を歩きながら会場へ。ときに糸が絡まったりして派手に舞う凧たちを見上げました。目の前で見る凧はあんなに大きいのに、空に浮かぶ凧はずいぶんと小さく見えるんだねと感心していました。屋台巡りでは、会場のすみのほうで、お目当ての綿あめの屋台をやっと発見し、それがアーニャ(スパイファミリー)の袋に入っていたものですから大満足のちーちゃんでした。
浜松まつりを見たあと岡山に向かいました。新幹線の指定席を予め買っておいてよかった。かなり混んでいました。駅からホテルまでぶらぶらと歩き、マンホールやオブジェ、看板と、あちこちに桃太郎がいることに気がついたちーちゃんでした。ホテルから岡山城エリアへは歩いてすぐの距離でしたので、チェックイン後、岡山城を目指して散歩しました。お城には行きたくないということで、結局、旭川の土手を軽く散歩してホテルに戻りました。写真の右手には後楽園があるはずです。この後、ホテルのレストランで中華料理を食べました。ここも予約していたのですが、店を出るときに店前に行列ができていたので、予約することの大事さをふたりで話しました。
翌日は朝からKさん一家と遊びました。ちいさな娘さんと一緒に遊び、朝夕の2回も、犬のポパイと近所の散歩ができました。大きくて優しいラブラドールでしたね。写真は散歩中に綱を任されたちーちゃんです。緑の豊かな住宅街にはすがすがしい風が吹いていました。午後はエブリーという名のモールでコインゲームをしたり無印良品でショッピングしたりしてすごしました。Kさん、長い時間つきあってくれてどうもありがとう(^^)
宇野港から直島へ船で渡りました。ラッキー! 予報は外れ、この日も翌日も、雨は降りませんでした。この島はコンビニもスーパーもろくにないような不便な場所。都会が好きなちーちゃんは、さいしょここが気に入らないらしく不平を言っていましたが、それでも、寂しがることもなく、3日間を通してみると、けっこうこの島の旅を楽しんでいるようでした。
ランチを食べる場所を探して向かった浜辺では、食べものが何も見つからず、結局、売店でアイスキャンディーを買って食べました。しかもちーちゃんの抹茶アイスキャンディーは溶けるのが早いのか、食べている間に3口分ほどの大きさのアイスがボトッと地面に落ちてしまいました……。目が点になっていたちーちゃんです。
宿(season)に着いたとき、「えっ!? ここに泊まるの?」「ふつうの家じゃん!?」と驚いたちーちゃん。民宿に泊まるのは初めてでしたっけ? なんだか和むような宿でしたよね? ちーちゃんも部屋でじっと落ち着いて絵を描きました。旅のあいだは毎晩、宿の部屋で絵描きタイム、読書タイム、それとYouTube時間をもちました。ちーちゃんが教えてくれた「なつめさんち」や「ブルーロック」、おもしろいです。もしちーちゃんが教えてくれなければ、まず知ることはないだろうカルチャー。ゲーム実況のおもしろさも少しずつ分かってきました。ぼくも引き続き研究しておきます。
宿から歩いていけるこのレストラン(レガロ)を見つけたことで、その後、食事に困ることはありませんでした。初日の夕食と、それから2度の朝食をここで食べました。とくにボロネーゼのパスタがおいしかったです。朝食もゆっくりと食べることができ、海外から観光で来られた方たちと話し(情報交換もできました)、スタッフさんやコックさんとゆっくりとおしゃべりすることもできました。ちーちゃんもときどき会話に加わり、英語であいさつもできました\(^_^)/ レストランでの豊かな時間でしたね。
直島の2日目は、家プロジェクトと呼ばれる、アート作品と化した民家や神社を巡る街歩きをしました。当初、乗り気でなかったちーちゃんも、会場スタッフの人と話したり、写真を撮ってもらったりしつつ6か所すべてを回ることができました。ぼくらのお気入りは「はいしゃ」と「南寺」です。「はいしゃ」では気づくとぼくらふたりだけの時間があり、スタッフさんがいろいろ教えてくれました(自由の女神の搬入方法や潜水艦の望遠鏡のようなものの存在のこと)。直島のことはあまり下調べしてこなかったこともあり、新鮮な驚きがありました。この日も、観光で来たスイス人など、海外の方々とたくさんお話しをしました。ちーちゃんも名前や年齢をしっかりと英語で話すことができましたね。発音も、ばっちりOKです。
もはや恒例イベントのカラオケです。店は学生など若いひとで混み合っていて、わずか30分間だけ部屋がとれました。残念がるちーちゃんでしたが、「新曲を歌おっ!」と気持ちを切り替え、さっそくyoasobiの「アイドル」を歌いました。アニメ「推しの子」のオープニング曲だそうで、ハマっているそうです。最後にもこの「アイドル」を歌いました。2回目は、より上手に歌えましたね。このあと、(まずプラモデル屋に行ってから)書店に行って『推しの子』の漫画を探しましたが、大きな店にも関わらず、売り切れて棚からすべてなくなっていました。そんなに人気なの? どんな漫画なのか気になります。