ちいさな洞窟

娘との日々

造形 その3

2019年8月11日もまた
気温40度に迫るような
あつい、あつい一日でした。
この日、カンカンに照りつける日ざしのなか、
初めて東京都現代美術館に行き、
「あそびのじかん」展で涼んだことを
ついこの間のことのように思い出します。
 
体験型の作品が集うこの展覧会。
「受験の壁」というタイトルの作品は、
壁のようにタンスを積みあげたものでした。
タンスに足場がついていて、
ボルタリングのようによじ登ることができました。
これに何度もチェレンジしましたね。
ボルタリングはこのころ、
戸越銀座のスタジオでもトライしましたし、
平和島でやったのは、この後だったかな?
しっかり登るちからが備わっていたので、
安心して見ていました。
着ぐるみのおかしな動物がふらふら歩いていたけど、
あれはなんだったんだろう?
 
昼飯は近くのそば屋に行きました。
美術館の地下にも食堂があったのですが、
かなり混みあっていたので、
外に出たのですね。
そば屋も満席だったので
店先の列に並びましたが、
外のあまりの暑さにあきらめかけました。
 
でもあなたは暑さよりもお蕎麦を食べる
食欲のほうが勝っているようで、
そのまま並び続けました。
つばの広い黄色い帽子を被ってきて、
よかったー。
ぼくは天ぷらそばを注文し、
あなたは、たしか、ざるそばでした。
 
午後、一緒にお面を作ったことが
その日のハイライトです。
あらかじめ用意された
立体のお面の土台のうえに、
目や鼻や唇、眉毛をマジックで描き、
毛糸で髪やヒゲを作ったりと、1時間以上、
熱中して、おおいにたのしみました。
 
材料もいろんな色や種類が用意されていて、
それらを自由に選んで製作できたので、
たのしかったね。
 
ぼくらが作ったお面は、壁に飾らせてもらい、
現代美術作品のひとつに加えてもらいました。
ちーちゃんは、手を動かして、
なにか形を作っていくのが大好きなんだ
と改めて認識しました。
 
美術館からの帰り道、
清澄白河駅まで歩いていると、
偶然、小さな駄菓子屋を見つけました。
ここであなたは念願のベーゴマを
買うことができました。
ぼくはスーパーボールを手に入れました。
あなたの知っている通り、
足裏マッサージ用です…。
 
「たらたらしてんじゃねーよ」という
話題の駄菓子を見つけたので、
お土産に買いましたね。
全英オープンを制した日本人ゴルファーが
休憩時に食べていたもので、
あなたも話題になっているこのお菓子のことを
知っていました。