この2冊は、ちーちゃんの本棚にあるなかでもっとも「脱力系」の絵本です。夜のゆっくりとした時間のなか、ふとんのなかで読むのにぴったりの絵本でした。
うまくないのに、なんだか妙に味のある絵柄です。ストーリーも、とてもシンプル。生まれてから3歳くらいまでは読んだでしょうか。いったい何度、読んだことだろう。文章がとてもすくないので、あなたがすこし大きくなってからはぼくが解説をつけて読むことも多かったです。
「哺乳瓶さんが乗客だね。」
「りんごさんも乗りたいんだってよ。」
「バナナさんは、りんごさんとお友だちなのかな?」
「森のアイスクリームって、どんな味なんだろうね?」
「ハトさんはアイスクリーム、食べづらいだろうね?」
「おばけさんの肩かけバッグ、かわいいね。」
そんなふうに読んでいて、あなたはいつの間にか寝てしまうこともありました。寝顔もかわいかったから、ほっぺたにぶちゅって。いまだから言えますね。