ちいさな洞窟

娘との日々

多摩川台公園 03

ちーちゃん、元気ですか?

 

今日は、2018年4月29日の出来事を書きたいと思います。この日はとても日ざしが強く、パタゴニアの黄色い帽子を被って、多摩川に出かけました。この黄色い帽子はほんとうによく似合っています。ぼくも黄色い、いつものバックパックです。黄色いものを身にまとうと、大勢のなかにいても目立って、迷子になることがありませんね。

 

その日は地域のイベントがあり、公園のなかに大きな迷路やターザンロープが設置されていました。ちーちゃんは迷路にトライしました。けっこう大きな迷路だったので、ひとりでできるか心配でしたが、こわがることなく中に入っていきましたね。ちゃんとゴールまでたどりつけました。外側からは迷路の中の様子がよく見えないので、ぼくはとても心配でした。

 

そのあとは多摩川台公園のうんてい、ジャングルジム、ブランコで遊びました。こういった遊具で遊んでいると、ちーちゃんの成長に目を見張ることがあります。特にブランコは、あなたの成長を如実に感じることができる「成長のバロメーター」でした。

 

おむつをしている幼いころは一人で椅子に乗ることができず、ぼくが抱えて乗せてあげました。そしてあなたの背中を押し続けました。そのうち(3歳になったころでしょうか)、はじめの数回、背中を押すだけで、そのあとは自分で足を振って、ひとりで推進力をえられるようになっていきました。あなたが足を振ると前に進む感覚を徐々につかんできたことを、ぼくは横で見ていて、なんとなくわかりました。「あ、コツをつかんできたな」というのは、あなたの様子から、うかがうことができたのです。

 

4歳になると、もう押さなくても自分で漕げるようになりました。立ち漕ぎ(立ち乗り)なんかもふつうにできるようになってきましたね。隣りで小学生のお姉さんたちが立ち乗りしているのを見て、学んでいるようでした(でもその小学生たちは、ときにキケンな二人乗り&立ち乗りでスピードを出していました。これはとても危ないから真似しないでね!)。見て学ぶことはとても大事なことです。そしてあなたにはその「見る力」がしっかりと備わっています。

 

多摩川台公園には他に、長い胴体をもった犬の形をした乗り物が2台、青いカバの乗り物、そして、やけに高くて細い古びた滑り台がありました。それらの遊具にひととおり乗って遊んでいると、あっという間に時間が過ぎているのでした。

 

周りの子どもがどんどんその場を離れていっても、あなたは最後まで遊び続けています。根気よく遊ぶのがちーちゃんです。粘り強さが、ちーちゃんが築いているスタイルのひとつだと思います。

 

この日、公園で遊ぶまえ、おそらく午前中の涼しい時間に、ぼくらは河川敷を歩いていました。ぼくも足を踏み入れたことのない未知の場所です。それはとてもすてきな遠足のはじまりでした。

 

(「多摩川台公園 04 - ちいさな洞窟」に、つづく)

 

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多摩川の河川敷。いつもは行かない北側です。